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【レビュー】こだわりのリサイタル 大井浩明(クラヴィコード)
J.S.バッハ:フーガの技法+音楽の捧げ物   大井浩明(クラヴィコード)  和敬塾

紫陽花が色濃く咲く中、旧細川邸の和敬塾本館にて、大井浩明によるクラヴィコードのリサイタルが行われた。1階の応接室を会場に、楽器を囲むように聴衆が座るサロン風スタイルでの演奏会。聴衆の目はまずクラヴィコードに吸い寄せられる。


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鍵盤は5オクターヴ。

 
クラヴィコードは、いわばピアノの直接的な前身である。チェンバロが弦をはじいて音を出すのに対し、クラヴィコードは小さな金属片で弦を押し上げる(叩く)奏法だからだ。しかし、楽器の大きさも奏でる音も非常に小さい。本来は家庭内での練習用として用いられていたクラヴィコードを現代において演奏会で演奏するのは至極困難なことである。演奏者も少ないが、その貴重なひとりである大井浩明の演奏は、集中力を途切れさせることなく、幾重もの音の線を見事に弾きわけた。わずかな雑音にもかき消されてしまうほどデリケートな音色を全身で感じようとする聴衆は、自然に目を閉じ、頭を下げる。その姿は、天からの音楽の「捧げ物」をありがたくいただくような、神聖な光景であった。

クラヴィコードは、タッチの力加減において相当の技術力を要する。強すぎれば音はつぶれ、弱ければ鳴らない。しかしながらわずか5オクターブしかない小さな楽器から生まれる音楽は、じつに大きな広がりを持ち、どっしりとしたぬくもりを残してくれる。それは、時に絡み合い、そしてほどけてゆく天才的な曲の構造の土台を理解した上で奏でた、大井にしか出せない音色であった。

さらに今回は、鈴木優人による補筆完成版「未完成フーガ コントラプンクトゥス(XIV) 3(4)つの主題による4声のフーガ」(2007)を初演した。どこからが鈴木の補筆か分からないみごとな完成版は、今後のバッハ研究にも影響を与えることであろう。

(カナエル)
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by mejilog2007 | 2007-06-15 02:32 | コンサートレビュー
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