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カテゴリ:コンサートレビュー( 13 )
【レビュー】西山まりえ チェンバロ・リサイタル
マリエッタ・アラ・イタリアーナ
 ~17世紀イタリアのチェンバロ音楽~


昨日の初日でモンテヴェルディの大曲を味わったあとなので、小品を集めた今日の演目は、それだけで軽快な気持ちにさせてくれる。そのうえ西山まりえの愛嬌(あいきょう)があって親しみのもてる人柄が、プログラムにもトークにも、そしてもちろん音楽にも表れていて、気持ちのいいひとときを過ごせた。

17世紀イタリアの鍵盤音楽を集めたプログラム。各曲にはコース料理になぞらえた「献立」が記されている。たとえば、タルクイニオ・メールラ「第2旋法のトッカータ」は前菜「クレモナ風」、アンドレア・ガブリエリの「別れの曲」は「北イタリア風歌のスープ」、ベルナルド・ストラーチェの「フォリア」は「スペイン郷土料理」、そしてジョヴァンニ・ピッキの「パッセ・メッツォ」は「ヴェネツィア風踊るお肉料理」。こうして、知らない作曲家の知らない曲を聴くときも、聴き手には曲のスタイルとテイストを味わうための手がかりがあらかじめ用意されている。不案内だからだといって気後れすることはない。西山のもてなしの心づかいが伝わってくるではないか。おかげで、昔聴き覚えた曲を懐かしむかのようにチェンバロが紡ぐ親密な音に酔いしれることができた。

トークは、後ろの座席にいるとよく聞こえないところがあって残念だったが、マイクがまるで似つかわしくない音楽会だけに、ここは目をつぶろうか。西山の飾らない人柄と聴衆に音楽を楽しんでもらいたいという熱意が肉声を通じて確認できただけでも充分だろう。

なお、本公演は、聖母病院のチャリティコンサートでもある。収益の一部が聖母病院に寄付されて、経済的困難な患者のために活用される。

(タカハシ)
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by mejilog2007 | 2007-06-02 22:02 | コンサートレビュー
【レビュー】音楽祭初日はモンテヴェルディ『聖母の晩課』
荘厳なる『聖母マリアの夕べの祈り』

第3回目白バロック音楽祭は、モンテヴェルディの傑作『聖母マリアの夕べの祈り』ではなばなしく幕を開けた。

コルネット(角笛のような楽器)も兼任する濱田芳通の指揮により、アントネッロ(器楽)とラ・ボーチェ・オルフィカ(合唱)が、ほぼ満席の会場を洗練された音楽で包み込んだ。きらびやかな装飾をほどこした即興部分は聴衆をより一層引きつけ、アーメン終止で響く明るく調和された和音にはため息がでてしまうほどの美しさがあった。

さらには、ソリストが会場の隅から演奏し、まるで「天の声」を想像させる不思議な音の遠近感を創り出す演出もあり、視覚的にも聴覚的にも「バ・ロック」の魅力あふれる演奏だった。

(カナエル)
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by mejilog2007 | 2007-06-02 08:06 | コンサートレビュー
【レビュー】音楽祭開幕!
『聖母マリアの夕べの祈り』で記念碑的演奏

2007年6月1日夜、東京カテドラル聖マリア大聖堂において、第3回 目白バ・ロック音楽祭が幕を開けた。
今年、開幕を飾る曲はモンテヴェルディの傑作、『聖母マリアの夕べの祈り』。コルネットを兼任する濱田芳通の指揮により、アントネッロ(器楽)とラ・ヴォーチェ・オルフィカ(合唱)が冒頭から重厚な響きで大聖堂を満たし、聴く者を圧倒した。各楽器の動きは今まで筆者が聴いたどの演奏よりも即興的であり、合唱との対比はニュアンスに富んでいる。またソリストではテノール歌手が非モダンな歌唱法を採用しており、まるでロック歌手のような生々しい声で歌うのには驚いた。全上演に2時間を要する大作だが、まさに「バ(場)・ロック(先端的)」の理念を体現する記念碑的演奏となったのではあるまいか。
今年の音楽祭、これからの展開が楽しみだ。

(せん)
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by mejilog2007 | 2007-06-02 01:09 | コンサートレビュー
 
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