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音楽祭事務局スタッフと公式レポータが目白情報を発信します
by mejilog2007
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【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール
日本語でT´amo!はなんていうんだ?

……トッパンホールの入り口で、もしかしたら迷ってしまったかもしれない後続のタクシーをはらはらしながら待っていると、なにやら少年のようにわくわくしたカオをしたクラウディオが件名の質問を。
愛しています、です。
「書いて!」
AISHITERU!
「Grazie!ねえ2曲目でロベルタにこれを言わせるんだ、ジュゼッペは知らないんだぜ!」

第2曲、Il bel pastor でのふたりのやりとり、はっきりしない牧童にしびれを切らした娘が叫んだ日本語のT´AMO!は皆さまに届きましたでしょうか。
「届きましたよ~」という返事のように、一気に空気がやわらかくなり拍手が。
マドリガーレで歌われる恋や愛の想いは現代でも、日本でも、だれにでも、身に覚えのあるもの。
レビューはどなたかにおまかせしましょう。
絶望して夜明けをさまよったり、そんな人を見つめて同情したり。
あこがれて苦しんだり、踊らされている自分をちゃかしてみたり。
1時間半に満たない時間のなかで、たくさんのひとと話をした気分。

そうそう、ソプラノのエマヌエラが、トッパンホールの床の美しさに大感激していました。なんて美しいの!と触りながら。


【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8315931.jpg【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8322290.jpg



【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8342914.jpg
では、たくさんの人を巻き込んで盛大に飲み明かされた、光の降りそそぐバ・ロックな食卓(最後の晩餐と言っていました)第?弾

【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_836526.jpg美しいニンファとプロデューサー武田

【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8362415.jpg声はひとを表します。お聴きになりましたか?

【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8364385.jpg左はいつも、マルタとアルパ(ハープ)を運んで下さったボランティア岩崎さん
【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_83719.jpg師匠と愛弟子。マスタークラスの通訳(と、すがられて宴会中も通訳)の辻さん
【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8372866.jpg巨匠が熱く語り合っている

【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_97343.jpg【ブロガーのつぶやき】ラ・ヴェネシアーナ@トッパンホール_e0123479_8474998.jpg


さて、今朝は7時にホテル発。
アルパはシートの通路に置くのです。
トランクはおみやげでふくれあがっていました。
ありがとう!
書くよ!
待ってます!
飛び交うのは単語だけ、でもこめたものがたくさん。
まるでマドリガーレだ。

(見送りたくて朝頭をたたき起こすために、萩の月3つ一気食い アヤエル)
# by mejilog2007 | 2007-06-15 09:09 | ブロガーのつぶやき
【レビュー】“こだわり”のリサイタル・シリーズ
リスボンの情熱とため息 ニコラウ・デ・フィゲイレド(チェンバロ)  目白聖公会

「神業」。今日の演奏はまさにこの一言である。

スカルラッティを始めとし、ソナタを13曲(うちソナタとメヌエット4曲を含む)をチェンバロで演奏したニコラウ・デ・フィゲイレド。演奏序盤からすでに溢れんばかりの熱気でもって聴衆を引き込んでいく。指揮者でもあるニコラウは、途中で指揮を取ったり、求める音によって顔の表情が豊かに変化していったりと、それらの動作がまことに自然で、そしてすべてが彼の音楽だった。まるで体と楽器が一体化したようなその演奏は、作曲家が舞い降りてきたのではないかと思わせるほどきらびやかで生き生きとしていた。

今回のプログラムは、同じ調を並べていたり、同主調(例:ホ長調とホ短調)で揃えてみたりと、興味深い構成になっている。そして見事な音の「色」の変化。彼の生み出す音は実に豊富な色を創り出す。後半、スカルラッティの3曲を同じニ長調で並べたニコラウ。ソナタと一言でいえど曲の規模はさまざまであり、速度の異なる曲をそろえることで、大きくひとつの曲のような効果を演出した。繰り返しを伴う曲においては、1回目はシンプルに、2回目はフレーズや音色など自分の感じるがままを音にのせて聴衆に届けた。名人芸とも言うべき難しい旋律も、手の自然な動きを生かした流動的な演奏で弾ききり、聴衆の魂を揺さぶった。

鳴り止まぬ拍手に2曲のアンコールで応えたニコラウの表情は、晴れ晴れとしていた。


※アンコール1曲目:ダングルベール作曲『シャンボニエール氏の墓』
  アンコール2曲目:ソレル作曲「ファンタンゴ」

(カナエル)
# by mejilog2007 | 2007-06-15 03:26 | コンサートレビュー
【レビュー】こだわりのリサイタル 大井浩明(クラヴィコード)
J.S.バッハ:フーガの技法+音楽の捧げ物   大井浩明(クラヴィコード)  和敬塾

紫陽花が色濃く咲く中、旧細川邸の和敬塾本館にて、大井浩明によるクラヴィコードのリサイタルが行われた。1階の応接室を会場に、楽器を囲むように聴衆が座るサロン風スタイルでの演奏会。聴衆の目はまずクラヴィコードに吸い寄せられる。


【レビュー】こだわりのリサイタル 大井浩明(クラヴィコード)_e0123479_1184367.jpg
鍵盤は5オクターヴ。

 
クラヴィコードは、いわばピアノの直接的な前身である。チェンバロが弦をはじいて音を出すのに対し、クラヴィコードは小さな金属片で弦を押し上げる(叩く)奏法だからだ。しかし、楽器の大きさも奏でる音も非常に小さい。本来は家庭内での練習用として用いられていたクラヴィコードを現代において演奏会で演奏するのは至極困難なことである。演奏者も少ないが、その貴重なひとりである大井浩明の演奏は、集中力を途切れさせることなく、幾重もの音の線を見事に弾きわけた。わずかな雑音にもかき消されてしまうほどデリケートな音色を全身で感じようとする聴衆は、自然に目を閉じ、頭を下げる。その姿は、天からの音楽の「捧げ物」をありがたくいただくような、神聖な光景であった。

クラヴィコードは、タッチの力加減において相当の技術力を要する。強すぎれば音はつぶれ、弱ければ鳴らない。しかしながらわずか5オクターブしかない小さな楽器から生まれる音楽は、じつに大きな広がりを持ち、どっしりとしたぬくもりを残してくれる。それは、時に絡み合い、そしてほどけてゆく天才的な曲の構造の土台を理解した上で奏でた、大井にしか出せない音色であった。

さらに今回は、鈴木優人による補筆完成版「未完成フーガ コントラプンクトゥス(XIV) 3(4)つの主題による4声のフーガ」(2007)を初演した。どこからが鈴木の補筆か分からないみごとな完成版は、今後のバッハ研究にも影響を与えることであろう。

(カナエル)
# by mejilog2007 | 2007-06-15 02:32 | コンサートレビュー
目白の協賛店リポート
PJC 
上等なエンブロイダリーレースの布をまとう幸せ


去年あたりから、レースや刺繍をほどこした洋服が流行しています。PJCさんはそういう世の中の流行にはかかわらず、目白の街で25年にわたり、綿地に糸を幾重にも緻密に刺した美しい布を生み出し、そしてその布をつかって婦人服と小物の販売をしていらっしゃいます。

綿の素材にこだわるのは、日本の風土にいきる女性の身体にあくまで優しくありたいため。高温多湿な夏にカットレースは風を通し、上質な綿に幾重にも糸を重ねて刺すことによって、厳しい寒さにも対応可能。四季を通して身体にやさしく、そして美しいのがPJCの服。

実用面をいうと、家庭での洗濯が可能であるので、常に気持ちよく、この美しい布をまとうことができるのです。

その美しさ、繊細さは、いくつの言葉を並べても表現しきれないと思いますので、ぜひまずはPJCのホームページをご覧ください。そして着心地のよさを体験しに、ぜひ緑に縁取られた、かわいらしいお店へ足を運んでみてはいかがでしょう。

中世、近世までは手仕事であった刺繍を、工業製品としての展開に挑み、これからは婦人服だけでなく、男性シャツの制作も予定しているそうです。

PJC
問い合わせ  (03)5996-7244
ホームページ http://pjc-kazuko-onishi.com/top.html

([文]ひとみ [写真]長澤直子)
目白の協賛店リポート_e0123479_1311416.jpg

# by mejilog2007 | 2007-06-14 00:26 | 目白リポート
ラ・ヴェネシアーナによるマドリガーレ講習会
日曜日には音楽祭の催しが、目白押し

日本女子大学の新泉山館では、10日午前10時よりラ・ヴェネシアーナのリーダー、クラウディオ・カヴィーナさんによるレクチャーでワークショップがはじまりました。

イタリアのマドリガーレでは、音楽よりも、まず詩、言葉が優先されなければならない、ということでした。とかく日本で合唱の練習では、まず譜面で音を取り、そして言葉を「後から」つけるという手順をふむことが多いようですが、イタリア・マドリガーレではその手順が逆なのです。イタリア語の詩を美しく朗読することが、「音楽的」でなければならないということです。
カヴィーナさんの朗読は、イタリア人による真のイタリア語の劇的な朗読で、まさに「オペラ」を聴くのと同じ感動がありました。

講習会への参加者は聴講生を含めて約50名。その中で3つの団体がそれぞれ1曲づつ、個人参加者は全員合同で3曲をカヴィーナさんからレッスンを受けました。多少のジョークを交えながら、しかし鋭い指摘の数々。参加者たちは冷や汗を流しつつも、マドリガーレの第一人者から、まさに本場物のレッスンを受けることのできる幸せを噛みしめていました。

午後にはラ・ヴェネシアーナのメンバーが駆けつけ、カヴィーナさんの解説を交えながら数曲、模範演奏を披露。参加者の中には、「いやぁ、参りました」の声も。

また参加者全員が見守る中、プロの声楽アンサンブルである東京ヴォイシズのマスタークラスレッスンもありました。参加者たちも一日の集大成の発表を披露して、ほっとしたのでしょうか、講習会最後の質疑応答は大変活発でした。「楽譜はどんなものを使ってるのか」「歌うときには感情移入しているのか」「発声練習はどんなふうにしているのか」などなど、皆さんの興味は尽きない様子。打ち上げに、ほとんどのヴェネシアーナメンバーも参加して大いに盛り上がったのは、あやえるのレポートにあったとおりです。

(冷や汗かいた参加者、hitomi)
# by mejilog2007 | 2007-06-12 19:36 | 目白リポート
 
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